桐生タイムス_20120112 | 国際映画祭で入賞 青年会議所事業の「蒼い手」

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国際映画祭で入賞 青年会議所事業の「蒼い手」

2011-12-12

 桐生青年会議所(増山大祐理事長)の創立55周年事業の一環で制作された短編映画4作品の一つ「蒼い手」(中江和仁監督)が8日から11日までモナコの首都モンテカルロで開かれたモナコ国際映画祭で「ベストショートオリジナルストーリー賞」を受賞した。出演した俳優の伊東達広さん(65)も助演男優賞を獲得し、ダブル受賞となった。
 「蒼い手」は桐生を飛び出して東京で暮らす女性が祖母の十三回忌を機に10年ぶりに息子を連れて帰省し、不仲だった父親らと再会。好きでなかった故郷に改めて触れ、その存在を見つめ直す物語。1月29日から2月2日まで、桐生市内の里山や織物工場、わたらせ渓谷鐵道などを舞台に撮影が行われた。
 主演の女性と息子役は地元で公募し、本物の母子が演技した。助演男優賞を獲得した伊東さんは父親の藍染め職人役で出演していた。
 12日午前に帰国した中江監督は桐生タイムス社の電話取材に対し、「桐生の方に恩返しでき、ほっとしました」と思いを語った。受賞の報を聞いた増山理事長も「世界各国に桐生の魅力を発信したいと考えての事業でしたが(受賞は)想定外」と喜んだ。
 監督によると作品を見た現地の観客からは「泣いている子どもの頬を触るシーンにぐっときた」「作中で無音になる演出に引き込まれ、考えさせられた」などの声が寄せられ好評だった様子。同作品の撮影後も当地で別の作品のロケを行った中江監督は「フィルムコミッションなども協力的。機会があればまた桐生に来たい」と話す。
 「蒼い手」はこのほか、米国(ネバダ、ハワイ)や英国、ロシア、スウェーデン、イタリアの6映画祭でも上映。桐生出身のデザイナー高橋盾さんのブランド「アンダーカバー」の3年ぶりとなるパリコレクション出展を記録したドキュメンタリー「Mirror〜aDocumentaryfilm of UNDERCOVER」も米国、フランス、ハンガリー、シンガポールの映画祭に出展されている。