桐生タイムス | nunotech始動、第1弾iPadケース発表

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nunotech始動、第1弾iPadケース発表

2011-2-7

 桐生産地の繊維にかかわる技術や技能を生かし、工業デザイナーらによる斬新な視点で製品を開発し、販売に結びつけようという新事業が動きだした。「nunotech(布テク)」の名称で展開する。第1弾として若者を中心に人気の高い携帯端末「iPad(アイパッド)」用の収納ケースを試作し、今月発表した。
 この事業はFM桐生の運営に参画するなど地域の情報化にかかわるブレス代表の小保方貴之さんと富士重工業の初代インプレッサや事務機器メーカー・プラスの家具デザインなどを手掛けた経歴を持つ工業デザイナーの手島彰さん、桐生さくらやの金子由美彦さんらが中心となり、立ち上げたもの。
 「布テク」は手島さんによる造語。桐生に存在する布に関係した技巧と技術(テクニックとテクノロジー)の両方を生かす意味を込めるとともに、「ナノテク」のように広く親しまれる言葉を狙って名付けた。
 収納ケースはファッションタウン桐生推進協議会の一店一作家運動の地域資源∞(無限大)全国展開プロジェクトに連動する形で試作した。超撥水(はっすい)加工を施した朝倉染布のテキスタイル、松井ニット技研のマフラー素材、インテリアの自社ブランドを立ち上げた笠盛の穴あき生地を活用し、東京ビッグサイトで4日まで催された「フィールニッポン」で試験的に発表。来場者の反応を探った。
 今後は事業化に向け、協力を得られる産地の企業を増やしていく考え。手島さんと小保方さんで商品の企画を立て、メーカーと協力して開発。桐生さくらやが販売と問屋機能を担い、ブレスがインターネット販売を支援する構図を描いている。
 「歴史がある桐生の織物は過去と結びつきがちだが、培った技術を生かし、将来の生活を豊かにするものづくりへと結びつけて活性化するのが『布テク』の活動」と小保方さん。「現業で頑張っている企業とともに市場を開拓していきたい」と参画を呼び掛けている。
 ホームページも開設済み。アドレスはhttp://www.nunotech.com/。