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“蔵のまち”再生へ 大間々で調査進む
2010-8-17
みどり市大間々町の中心街に多くの蔵が残る“蔵のまち大間々”に光を当てようと、県立桐生工業高校建設科の1級建築士、佐々木正純教諭(58)と生徒5人が今年度、蔵などの古い建物の調査に授業の一環として取り組んでいる。4月以降に建物内部の見学や聞き取り調査などを重ね、8月上旬には新国商店の蔵屋敷で実測調査を実施。これらを基に年度内には“蔵のまち大間々”のマップ作製や古い建物の活用法を提案したい考えだ。
江戸時代(1603〜1867年)に銅(あかがね)街道の中継地として栄え、絹や生糸の市場としても繁栄した大間々。中心街を南北に貫く本町通りには、創業100年を超える老舗が軒を連ね、特に大間々三・四丁目は40棟以上もの蔵が密集して残っている。
調査を進める佐々木教諭は桐工赴任翌年の1999年から、桐生市内でノコギリ屋根工場などの実測調査や活用提案に取り組む。今回は大間々の古い街並みに注目。蔵などの実測調査や活用提案を通じて“蔵のまち”の再生を後押しする。
佐々木教諭とともに作業を進めるのは、同校建設科建築コース調査設計班に所属する新井優介君(17)=桐生市黒保根町=、深澤俊平君(17)=同新里町=、午房晃祐君(17)=同菱町=、藤生洸一郎君(17)=みどり市笠懸町=、阿久津裕則君(18)=伊勢崎市田部井町=の3年生5人。
一行は4月以降、旧野口材木店や新国商店の蔵屋敷、岡直三郎商店、奥村酒造などの建物内部を計4回に分けて見学。過去の調査資料の確認や聞き取り調査のほか、周辺の路地をくまなく歩き回り、街並み散策コース設定の可能性も探った。
建物の図面作りも
8月4、5日には、これまで公的な調査が手付かずだった新国商店の蔵屋敷を実測調査。土蔵3棟と石蔵2棟、木造平屋建ての母屋1棟を実測して平面図に記したり、建物の歴史を聞き取って記録に残す作業を行った。
母屋には日本画家・礒部草丘(いそべ・そうきゅう)の作品が天井に飾られた洋風の部屋がある。草丘と戦友だったという先々代の当主・新井国蔵氏のコレクション。現在は非公開だが、関係者からは期間限定での公開を望む声も出ている。
佐々木教諭は「古い街並みを文化財として残すには建物ごとの図面が不可欠。今回は調査漏れの建物の図面づくりに取り組んだ。早ければ今月中にも仕上げたい。年度内には“蔵のまち大間々”に向けたマップ作製や、蔵など古い建物の活用法を提案したい」と意気込んでいる。

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