桐生タイムス_20120112 | 60年前のノコギリ屋根 覆い外し再び日の目

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60年前のノコギリ屋根 覆い外し再び日の目

2010-8-3

 老舗として知られるウチヤマ洋菓子店(桐生市東五丁目、内山純社長)が建物本来の姿であるノコギリ屋根を生かした形に生まれ変わる。覆いを外して2連の屋根をみせるとともに、店舗部分をノコギリ屋根をイメージした形に一新する。8月下旬から工事に着手し、12月末までに新店舗での営業を開始する。
 同店は1964年(昭和39年)、先代の芳之さんが現在地で創業。50年(同25年)ごろに建てられた5連のノコギリ屋根工場の一角で営業を始め、繁盛店へと育て上げた。創業間もないころ、隣ではまだ織物カレンダーや靴下の製造が行われていたのだという。
 改装の構想は約4年前から温めていたもの。「桐生で生まれ、地元に育ててもらった店。この場所につくり直して恩返ししたい」(内山社長)と決め、専門家から出される案を検討する中、全面的に建て替えるのではなく、ノコギリ屋根を生かす道を選んだ。
 菓子の製造が行われている元々の建物部分は視界を遮っていたパラペット(手すり壁)を撤去し、特徴的な三角屋根をあらわにする。主に手を入れるのは、後から増築された2階建ての店舗兼事務所約130平方メートル。採光面を多くして開放感を出し、道路に面した西側にテラス、店舗奥にギフトコーナーを新設する。
 「(ノコギリ屋根工場は)自分がつくったものでもないし、材質やデザインが特別でもないけれど、桐生の歴史をそれ自体が表している」と内山社長。「建物本来の役目が終わっても、使って残すことは若い世代にまちの歴史を感じてもらう上でも大切。残す選択をしてよかったと思っています」と語っている。
 現店舗での営業は8月16日まで。夏季休業明けの同月24日から工事終了まで、近くに設ける仮店舗(肉の久保支店隣)で営業する。