きょうの夕刊
厳選志向強まる、地元企業の来春採用動向
2010-3-6
企業による来春入社予定の新卒採用活動が本格化している。地元の主要事業所も企業説明会などを開催しているが、昨年来、就職難が伝えられる中、例年以上に多くの参加者を集めている。定期採用を前年見合わせた企業も今年は採用を再開する方針だが、各社とも人材を厳選する傾向が強まっている。
2010年春入社の定期採用を見送った小倉クラッチは大卒については採用活動を再開した。「10人程度を予定しているが人数は流動的。高卒については慎重に検討している段階」と同社。同じく今春採用のなかったソフィアも11年は開発を中心に5人程度の採用を予定する。
日本電産サーボは今春実績(10人)よりも増やす計画。ミツバ(今春実績79人)、山田製作所(同30人)、桐生信用金庫(同31人)、両毛システムズ(同19人)はいずれもほぼ今春並みの計画。ホットランド(同4人)は「目標は10人程度で例年通り」とする。
全般的には例年並みの人員を確保する方向だが、企業の学生を見る目はシビアだ。森産業(同3人)は来春の採用予定数を「5、6人」としつつも「従来は研究開発が中心だったが、来春は営業など別部門の比重が多くなる。ほしい人材がいなければ予定を下回るかもしれない」とする。
「無理して人数合わせをすることはしない」(小倉クラッチ)、「望んでいる人材を採りたいので採用は慎重に行っている」(両毛システムズ)などほかの企業も同様。「数でなく質を重視しているので求める人材がいれば採る。予定より少なくてもいいし、逆に増えてもいい」(山田製作所)とする企業もある。
それぞれの企業が説明会の実施など採用活動を本格化させている。未曽有の不況に伴う就職難を反映し、「説明会への参加者数はどの日もほぼ定員いっぱい」(桐生信用金庫)、「面接の仕方も対策を立てるなど相当勉強してきている」(ソフィア)など学生側の必死さが目立つ。
一方で「参加数は多いが、実際に話をしてみると意外にのんびりしている。真剣な人もいるが、『先生に言われたからとりあえず来た』というような学生も多い」と“二極化”を指摘する人事担当者もいる。

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