桐生タイムス | 赤字1・4億円に圧縮、厚生病院 新年度予算

きょうの夕刊

赤字1・4億円に圧縮、厚生病院 新年度予算

2010-2-20

 桐生厚生総合病院(丸田栄院長)を運営する桐生地域医療組合(管理者=亀山豊文桐生市長)は19日、同病院2階講堂で同組合議会定例会を開き、同病院の2010年度予算案を原案通り可決した。年間の赤字見込み額は約1億4千万円で、09年度予算の赤字見込み額と比べておよそ半分。DPC(診断群別分類包括評価)対象病院になったことや、新年度からの診療報酬の改定によって収入増が見込めるためという。
 決定した予算によると、10年度の同病院の全収入は98億9751万1千円(医業収益92億2171万7千円、医業外収益6億7569万4千円など)で、全支出は100億4149万6千円(医業費用96億7870万9千円、医業外費用3億4428万7千円など)。収支の差(赤字見込み額)は1億4398万5千円としている。
 前年度予算と比べると、医業収益が約3億円増と見通しているのに対し、医業費用は1億5千万円増にとどまる見通し。
 医業収益の内訳は「外来」収益が前年度比2千万円減の22億円だが、「入院」収益が前年度比3億円増えて66億5千万円の見込み。
 収益増になると見込んでいるのは、診療報酬の収入増になるDPC指定病院に昨年7月から指定されたことや、病院にとっては収入増となる要素が盛り込まれた新しい診療報酬体系が新年度からスタートするため。政権交代で“開業医(診療所)にちょっぴり厳しく、病院にやさしく”という新たな診療報酬体系が、予算の上ではプラスに作用した、とも言える。
 なお、年間赤字が1億4千万円台というのは、前年度(09年度)予算時の2億8543万円と比べると半分だ。08年度予算は5億5409万円だったことから、2年連続の半減となる。
 かつて年10億円近い赤字を出したこともあっただけに、この“赤字1億4千万円台”というのは、同病院の経営改善に向けた第一歩になるかもしれない。

初期研修医、今春採用はゼロ

 また、同定例会では、桐生厚生総合病院が募集した2010年度の初期研修医(定員7人。今年4月から勤務)に応募した医学生はゼロだったことが報告された。
 今の臨床研修制度が04年度にスタートして以来初めてのことで、同病院では「県全体(臨床研修ができる16病院)でも研修医は減っているが、(桐生厚生だけがゼロだったという結果は)重く受け止めている」とし、今後の対策として「今年4月には群大医学部生向けに独自に説明会を開催したい」としている。
 ただ、群大病院など他の医療機関に籍を置きながら桐生厚生で初期研修医として勤務するケースもあり、4月までにそうした研修医が勤める場合もあるという。
 初期研修は義務化されており、2年間で外科、内科、小児科、産婦人科、耳鼻科などほとんどの診療科を回り、基礎を身につける。桐生厚生に初期研修医として入ったのは、一昨年は定員と同じ7人で、昨年は5人減の2人だった。