桐生タイムス | 本一・本二で20〜28日に交通社会実験

きょうの夕刊

本一・本二で20〜28日に交通社会実験

2010-2-6

 歴史的まち並みを保全して将来にわたるまちづくりを図るため、重要伝統的建造物群保存地区選定を目指す桐生市本町一・二丁目で交通社会実験が行われる。道幅はそのまま、両側の歩道を広くとり、電線を地中化して、安心して歩きやすい人優先の道づくりと景観の向上を目指すもので、区間は天満宮交差点から有鄰館前までの本町通り約510メートル。20日から28日まで実施し、その効果や影響を評価して実際の道路整備計画に反映する。
 本町通りは1937年(昭和12年)の都市計画道路だが、有鄰館前から天満宮までは拡幅されないまま。そのため周辺には桐生新町当時の町割りが400年以上も維持され、江戸時代末から近代にいたる町家や商家、土蔵、ほこら、ノコギリ屋根の織物工場など歴史的建造物が立ち並んでいる。
 桐生市は本町一・二丁目および天満宮周辺を重要伝統的建造物群保存地区にすべく、本町通りの都市計画道路の変更を行う予定で、今年度、群馬県桐生土木事務所や地域住民団体とともに「道路検討会」を開いてのぞましい道のあり方を話し合ってきた。その整備案を試験的に実施するのが今回の実験だ。
 現状の道幅は10メートル〜10・7メートル、交通量は平日の昼間で自動車5482台、二輪車類267台、自転車1236台、歩行者279人という調査があり、群馬大学や桐工、桐女、北小があるため自転車や歩行者が多い。景観の向上とともに安全な道づくりも課題になっている。
 実験では道路両側に歩道を2メートルずつとり、車道は対面通行で約6メートル。路上に引かれている白線を覆って境目にカラーコーンを並べる。また電線を地中化すると、電柱に代わって高さ1・45メートル、幅1・1メートル、厚さ0・45メートルの箱型地上機器を設置しなければならない。期間中の23、24日にはその模型を8カ所に置く。歩道上ではなく民地への引き込みや竹垣で覆うなどの計画も検討する。
 有鄰館では26日から28日、通りに面した煉瓦蔵の前室を「オープンハウス」とし、パネルで道路検討会の経過や古い写真などを展示。また歩道のモデル工事なども見てもらう。
 実験案の検証についてはアンケートを実施。地元町会など各種団体、学校に依頼するほか、オープンハウスで外来者にも意見や感想を聞くことにしている。年度内に第5回の道路検討会を開き、結果をまとめて実際のプランに反映させる予定だ。