きょうの夕刊
水害に強いまちづくりへ 研究会が発足
2010-1-25
増加する豪雨災害に備え「水害犠牲者ゼロのまち」を目指そうと、群馬大学と桐生市、群馬県、国土交通省が連携し、「渡良瀬川流域水害に強いまちづくり研究会」を発足させた。2月1日にはさっそく、桐生市内の約2万8千世帯を対象に「水害に関するアンケート」を開始。各地で豪雨災害が頻発するいま、改めて水害に対する市民の意識を探ろうというもので、同会では3月中にもシンポジウムを開催、アンケート結果をはじめ災害情報を市民に提供する計画だ。
渡良瀬川流域水害に強いまちづくり研究会は、大学と市・県・国が連携し、住民とともに桐生市の水害対策を考えようと、群馬大学大学院工学研究科教授の片田敏孝さん(災害社会工学)が発起人となって発足したもの。昨年12月24日の勉強会には担当者らが顔を合わせ、今後の方向性などを話し合った。
2月1日に配布する「水害に関するアンケート」も取り組みのひとつ。群馬大学大学院助教で災害社会工学研究室の金井昌信さんは「ハザードマップを作製した10年前にも同様のアンケートを実施した。そのときとの比較が今回の大きな目的のひとつ」と話す。
アンケートを依頼する対象は桐生市内のおよそ2万8千世帯で、ハザードマップ上で浸水の恐れのある地区。2月1日の桐生市広報とともに配布し、2月21日までに投函(とうかん)してもらうスケジュール。3月中にも桐生市立中央公民館を会場に防災対策を考えるシンポジウムを開催し、アンケート結果の報告も行うことにしている。
災害社会工学研究室ではアンケートへの協力を呼びかける一方、「ハザードマップを配るだけでは、いざに備えた適切な行動には結びつかない。研究者と行政と市民とが情報のやりとりをすることで、実際の行動に結びつけられれば」と抱負を述べている。

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