きょうの夕刊
観音院に「写経道場」が開設
2010-1-22
日限地蔵尊で知られる諏訪山観音院(桐生市東二丁目、月門快憲住職)は21日、本堂の一角に、写経に打ち込める専用の「写経道場」を開設した。わずらわしい日常から離れ、静かな空間で筆を走らせることができるほか、正座が負担になる高齢者らに配慮し、いすに座って写経できるのが特徴だ。檀家(だんか)や信者に限らず、予約制でだれでも気軽に利用できる。
同寺では20年ほど前から、弘法大師の縁日である毎月21日に写経会を開いてきたが、より広く門戸を開けようと、本堂内の「右の間」にいすと机と電気スタンドを12組用意し、写経専用の空間にした。
癒やしブームとも相まって、各地の寺や公民館講座などで写経は静かな人気。「お経は聴いて良し、唱えて良し、書いてなお良し。書くこと自体が精神修養であり、功徳を得られるといわれます」と月門住職(52)は写経の“効用”を語る。
278文字の「般若心経」なら初心者で1時間半前後、慣れると1時間以内で書き上がる。ベテランは般若心経の3倍の長さがある「観音経偈文(げもん)」に挑戦する。できた写経は同寺でも保管するが、同寺の総本山である長谷寺(奈良県)に納経もできる。
同寺の写経会に約10年通う石原絢子さん(70)=同市相生町=は「退職して年金生活に移る際、心の整理をしたいと始めた。『無』とか『空』と書くことで、心の中が浄化される気がする」。同市菱町の70代の女性は「夫を亡くし、自分自身を何とかしなければと始めた。一枚一枚が夫の追善供養のつもり」と、動機は人それぞれだ。
21日に初めて同寺を訪れた同市境野町の女性(48)は「心静かになれる時間がほしかった。日常を忘れて集中でき、書いていて気持ちよかった」と笑顔をみせた。
写経には専用の細筆(1000円、持参も可)と、手本と用紙のセット(100円)が必要。道具一式は同寺にある。問い合わせは同寺(電0277・45・0066)へ。

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