きょうの夕刊
ギャンブル依存克服へ 自助グループ桐生で発足
2009-12-29
ギャンブルの衝動を抑えられず、借金を重ねてまで打ち込んでしまうギャンブル依存症。多重債務や家庭崩壊、自殺の温床にもなるこの深刻な病気から抜け出すため、同じ悩みをもつ老若男女が体験談や苦悩を語り合う自助グループ「ギャンブラーズ・アノニマス」(GA)が桐生で発足した。ギャンブルをやめたいという願いを共有する“同志”が週1回集まり、実名や素性は明かさず、互いに赤裸々な本音だけを吐き出すことで、自身の病気と向き合い、回復をめざすプログラムだ。
ギャンブル依存症は進行性の病気で、国内の該当者は200万人ともそれ以上ともいわれる。回復にはカウンセリングや自助グループへの参加しかないとされる。
GAは米国発祥で、日本では1989年に横浜で最初の会合が開かれて以来、現在は全国各地にグループがある。県内では昨年11月に前橋グループが発足。桐生グループは、多重債務問題に取り組むNPO法人「桐生ひまわりの会」(湯木智子理事長)の会員らが自発的に立ち上げた。
アノニマスは匿名の意味。思想や宗教などに縛られず、年齢も社会的立場も問わない無名・平等の立場であることを徹底し、参加者はあだ名で呼び合う。互いのプライバシーを守りつつ、正直な心を打ち明けながら、プログラムに基づいて自分自身の性格を改善していくことをめざす。
22日に開かれた第1回ミーティングには、30代から60代の男女8人が参加。リーダー格のSさん(41)=太田市=を中心に、ギャンブルにのめり込んだ経緯や借金苦、禁断症状への不安などを吐露し合った。1千万円以上の借金を負った人、会社の金を横領した人、失職して苦し紛れにギャンブルを重ねた人、自殺を考えた人など、背負う影はさまざまだ。
依存症は「否認の病気」ともいわれ、本人が病気を自覚しないのが特徴。回復には「このままでは駄目だ」と心底思い知ることが必要で、病気を認めた上で、プログラムを信じて取り組むことが重要だという。
Sさんは「一つのことにのめり込みやすい、ノーと言えない、見えっ張りといった性格が依存症患者の特徴。自分の欠点を認め、素直になることが、性格を変えるための第一歩」。その上で、「ミーティング自体が薬。小まめに参加し、自分自身の『棚卸し』をすることが回復につながる」と話す。
GA桐生グループは毎週火曜の午後7時から、当面は桐生ひまわりの会事務所(桐生市相生町三丁目)でミーティングを開く。参加無料。問い合わせは同会(電55・1400)へ。

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