きょうの夕刊
「陶器と良寛書の館」、良寛直筆は1点だけ
2009-12-26
みどり市教委が同市東町沢入の市立施設「陶器と良寛書の館」所蔵の良寛直筆とされる書11点を鑑定したところ、本物は扇面1点だけだったことが、25日までに分かった。すでに同館内の展示内容は変更済みで、市ホームページなどの展示説明も順次変更していく予定。市教委は入館料引き下げなども含めて対応を検討中で、年度内には方向性を出したいとしている。
同館は、同市東町沢入出身の実業家・松嶋健壽氏(1914〜95年)が、生家とともに収集した書や陶磁器など1164点を旧東村に寄贈し、同村が94年に村立展示施設としてオープンした。
2006年のみどり市合併で市立施設となり、良寛直筆とされる扇面やびょうぶ、掛け軸11点をはじめ約150点の書や陶磁器を展示し、「松嶋コレクション」として一般公開していた。
今回の鑑定は、市内にある文化財全体の保存活用計画をまとめる取り組みの一環として実施したもの。書と陶器の専門家2人を招いて鑑定したところ、良寛直筆とされた11点のうち、本物は扇面1点だけで、びょうぶ6点は書写、掛け軸4点は復刻版の印刷物だと判断した。陶磁器の一部にも寄贈時の目録とは異なる鑑定結果が出た。
これを受けて市教委は同館の展示品のうち、良寛直筆と説明していたびょうぶ6点を撤去し、掛け軸は復刻版であることを明記するなど、展示内容を大幅変更。市ホームページでは現在も「良寛直筆」との説明付きで同びょうぶの写真を紹介しており、早急に展示説明を変更していく考えだ。
岡崎紀夫教育長は「今後も松嶋氏を顕彰する施設として、館名も含めて継続できればとの思いはある」とした上で、「市教委で(大人300円の)入館料の引き下げも含め今後の対応を検討中。年度内には方向性を出したい」としている。

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