桐生タイムス | 旧大東のノコギリ屋根工場が解体へ

きょうの夕刊

旧大東のノコギリ屋根工場が解体へ

2009-12-9

 桐生のノコギリ屋根工場を代表する存在の一つで、相生町一丁目にある旧大東の工場の解体が決まった。数少ない大谷石造りの一つで、地域固有の景観などを顕彰する「2009わがまち風景賞」にも選ばれていた。賞を主催するファッションタウン(FT)桐生推進協議会の関係者からは惜しむ声が上がっている。
 市内に約230棟あるノコギリ屋根工場は大半が木造で大谷石造りは旧大東の工場を含め7棟。この工場は北川レースの工場として1937年(昭和12年)に建てられたとされ、築70年以上。輸出織物製造を手掛けていた大東が跡地を買い取り、同社が化成品製造に転換した後は倉庫として使われていた。
 大東は企業合併で昨年3月に移転。土地建物の所有は系列の共和物産(東京都)に移った。同社の敷地は空き地となり、一部は既に売却されてアパートが建っている。
 工場の解体は今月下旬に始まる見通し。同社は「費用や管理の面で維持は難しく、そのままにしておいても危険。会社としてはやむを得ない判断でした」と説明している。跡地利用は未定という。
 「わがまち風景賞」を主管するFTまちづくり委員会の佐々木正純委員長は「保存活用を期待していましたが、とても残念」と話している。