きょうの夕刊
120年前の豪邸移築し「きもの館べべ屋」8日に開店
2009-12-1
120年前の豪邸を移築した「きもの館べべ屋」が、みどり市笠懸町阿左美の茶寮いま泉(おかみ=今泉操さん)敷地内に完成した。明治を代表する伝説の相場師、鈴木久五郎邸を、埼玉県春日部市から移したもので、「10年がかりの大仕事。集めてきたアンティークきものも出します」と今泉さん。得意客向けの内覧会を経て、8日に開店する。
いま泉は店内入り口の一部屋に「べべ屋」を構え、リサイクルきものや帯、小物、リフォーム服などを扱ってきたが、年々手狭になったことから新店舗の建設に着手。10年ほど前に買い取って解体したままになっていた旧鈴木邸をあてることにした。明治22年(1889年)の建築で120坪(約400平方メートル)2階建てだったというが、女中部屋や2階部分をカット、使える部材を生かした結果、40坪の建物となった。
白壁瓦ぶきの商家造りの玄関に加賀の「花嫁のれん」がかかる店舗は、上まで梁(はり)が見渡せ、古布で手づくりされたつるしびなが空間を埋める。だるまストーブも懐かしい。大きな神棚の前から進む奥の書院は屋久杉の天井で、ふすまや障子の細工も見事だ。内覧会では辻が花染め大振り袖なども展示された。
オープンは8日で年内は午前10時〜午後5時、月曜定休。問い合わせは同店(電76・6300)へ。
「はぐれ庵」ではみうらさん個展
山野草を淡彩でやさしく描く画家、みうらゆきさん(前橋市在住)の個展が、茶寮いま泉敷地内の「はぐれ庵」で開催されている。きものや帯に手描きした作品や額装、びょうぶの草花が、阿左美沼を見下ろす高台の室内に飾られた。
みうらさんは1960年大分県生まれ。山野草研究家の祖父のもとで幼いころから草花に親しんだ。洋画の世界から水彩画に転向、90年代からは季節の風情を生活に取り込む提案をはじめ、最近では装飾デザインにも取り組む。桐生でも毎年個展を開き、教室を持っている。
今回は無地大島に揺れる愁明菊とヒョウモンチョウを描いたきもの、水仙、ザクロ、カラスウリ、ネコジャラシ、スズメなどの帯を展示。自身きもので暮らしていた時期が長かったというだけに、遊び心を生かしつつ絵柄の収まりもいい。
「絵は肉筆のものを楽しんでほしい。きものも手描きで、ぜいたくを」とみうらさん。いろりが切られた室内には、ヤブカンゾウのびょうぶも展示されている。22日まで。

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