桐生タイムス | 補助金も“仕分け” 削減効果は1億円、みどり市

きょうの夕刊

補助金も“仕分け” 削減効果は1億円、みどり市

2009-12-1

 みどり市は1日までに、市単独補助金の見直しの是非を判断する第三者機関「みどり市補助金等検討審議会」(野口俊彦会長)の最終答申を公表した。答申では審議対象154件のうち、26件を廃止、6件を3年間の段階的廃止、43件を縮小、8件を統合、71件を保留すべきと指摘し、削減効果は今後3年間で計約1億円に上るとした。最終答申を受けた市は「特別な事情があるもの以外は基本的にこれに沿って対応したい」としている。
 同審議会は昨年7月、石原条市長の諮問に基づき有識者7人で発足。まず補助金の交付基準や見直し基準を定め、庁内各部署が作成した補助金の現況調査票をもとに、約1年4カ月で計18回の審議を重ねて見直し作業を進めてきた。
 市単独補助金169件のうち、他科目振り替えや審議対象外の15件を除いた154件(昨年度決算額約4億5千万円)を審議。事業効果や公益性、会計処理や使途の適切さなどをチェックし、「廃止」「(3年間の)段階的廃止」「縮小(5%、7%、10%)」「統合」「保留」に分類した。
 廃止すべきとした主なものは、海外研修(2007年度から未実施)の必要性の低さが指摘された「農業後継者育成事業補助金」。3年間での段階的廃止には「みどり地区高等職業訓練校運営補助金」と「同市勤労者協議会運営補助金」などが挙がった。
 また縮小すべきとされた43件には、3年間にわたり前年度決算比で5〜10%の削減を求めた。
 10%削減は市内笠懸・大間々・東3町の「商工会補助金」、PTAや子ども会育成会連絡協議会などの「運営費補助」、「みどり市観光物産協会補助金」「老人クラブ補助金」など27件に上る。
 7%削減は「市体育協会補助金」や「笠懸地区産業祭補助金」、文化協会連合会や連合婦人会の「運営費補助金」など9件。5%削減は「市シルバー人材センター運営費補助金」、大間々祇園まつり・笠懸まつり・草木湖祭り・関東菊花大会の各「実行委員会補助金」など7件だった。
 最終答申では補助金の現状について▽交付基準の不明確さ▽時代にそぐわない慣例的な既得権化▽事業と関係の少ない視察研修費などの支出や、飲食費など公益的な事業に直接結びつかない支出▽補助金の使途について所管課の内容把握が不十分▽旧町村の事業の検証なき継続—などの問題点があると指摘した。
 その上で、「補助金の財源は税金であることを再認識し、行政が財源を投入してまで達成させる公益性、必要性があるのかを、補助金制度の原点に立ち返って再度精査することが必要」「今後も引き続き、絶え間ない検討が加えられることを願う」と要望した。

見直しが必要とされた主な補助金

 【10%減(3年間)】
商工会補助金(昨年度決算額4117万円)=みどり市合併協議時に商工会合併推進を条件とした。合併しなければ10年度から大幅縮小に
生涯学習推進地区事業費補助金(同275万円)=団体が成熟し、経費減や収入増が可能
農業振興活動事業補助金(同204万円)=費用対効果や事業の必要性に積極的な見直しが可能
みどり市観光物産協会補助金(同160万円)=視察研修費や繰越金・余剰金が多い。事業内容を精査して縮小の努力を
社会教育関係団体運営費補助金・PTA(同156万円)=繰越金が多大なクラブが多数存在。今後は自主・自立を促して廃止検討が望ましい
同・子ども会育成会連絡協議会(同112万円)=繰越金や余剰金が多大。各地区連合会の会計方式に相違が見受けられる。自己財源の確保を
交通安全会助成金(同112万円)=会費を徴収しており、自己資金が多大。将来的に廃止検討を
老人クラブ補助金(同87万円)=繰越金が多大なクラブが多数存在し、他団体への助成金が多額。同クラブ連合会補助金などとの統合を進める
 【7%減(3年間)】
青少年広場賃借料補助金(同676万円)=補助率・単価に旧町村で偏り。統一すれば減額可能
市体育協会補助金(同410万円)=構成団体への助成金は要検討。事業の選択と集中に考慮を
笠懸地区産業祭補助金(同250万円)=繰越金が多大。市内他地区との整合性・優先性の協議を
社会教育関係団体運営費補助金・文化協会連合会(同140万円)=団体が成熟し経費減や収入増が可能
同連合婦人会(同60万円)=団体が成熟し経費減や収入増が可能
 【5%減(3年間)】
市シルバー人材センター運営費補助金(同1574万円)=団体が成熟し、経費減や収入増が可能
大間々祇園まつり補助金(同1024万円)、笠懸まつり(同950万円)、草木湖まつり(同700万円)、関東菊花大会実行委員会補助金(同290万円)=地区ごとに複数の事業を実施することに疑問。各種団体と調整して事業の選択と集中を
市私立幼稚園教育振興費等補助金(同556万円)=上乗せ補助の要素が強く、縮小へ事務改善を
 【段階的廃止(3年間)】
みどり地区高等職業訓練校運営補助金(同500万円)=訓練生も少なく、近隣での設置状況や費用対効果を考慮。在校生修業年度での廃止検討を
市勤労者協議会運営補助金(同199万円)=受益者の自己負担が少ない。活動内容も補助を受けてまで実施する必要が認められない。勤労者会館の維持管理は市の直轄とする
食品衛生協会補助金(同25万円)=視察研修費等に5割弱支出し、補助金の公益性は低い
 【廃止】
農業後継者育成事業補助金(今年度予算額70万円)=(事業内容である)海外研修の必要性は低い
▽26件中15件が今年度までに廃止済み