きょうの夕刊
社会福祉功労で桐生地区から2人が厚労大臣表彰
2009-11-28
桐生市相生町二丁目で30年にわたり民生委員を務めている桑原文子さん(72)と、同市新里町武井の障害者施設に勤めて35年の志塚八重子さん(55)=伊勢崎市=が、社会福祉功労の厚生労働大臣表彰を受けた。20日に東京・日比谷公会堂で開かれた全国社会福祉大会で表彰された2人は、地域と施設で仕事の場は異なれど、「皆さまのおかげです」と周囲への感謝を口にする。
桑原さん(桑原電気工事社長)は、公共工事などを請け負う本業の傍ら、1980年に民生委員の委嘱を受け、現在も同町二丁目の約280世帯を担当。生活保護世帯やひとり親世帯、独り暮らし高齢者などの見守りや相談相手として、行政との橋渡し役を務める。
身寄りのない女性の葬儀をあげたり、離婚して生活に苦しむ母子に仕事を紹介したりと、数多くの人を支え、励ましてきた。できるだけ生活保護を受けさせず、ときに厳しさを見せつつ「一緒に頑張ろうよ」と自立を促すのが桑原流の愛情だ。
「民生委員は人生の裏側がよく見える。人はみんな平等だと学びました。表彰は民生委員の仲間や地域の皆さんのおかげです」。高齢者の孤独解消と、母子家庭に比べ恵まれない父子家庭への支援充実を訴える。
志塚さんは、知的障害者施設「つつじケ丘光の園」(米原祐文施設長)が開設した1974年に入職。自閉症やダウン症などを持つ20代から70代までの入所者約60人の世話役として寝食をともにしてきた。
吉岡町出身。家庭科の教員免許を取得するも、福祉施設への就職を志し、同施設を運営する社会福祉法人広済会の職員募集に応じた。
的確な意思表示ができない自閉症の人の本心を見極めたり、入所者の社会参加を後押しする仕事は、全人格をかけて接しても成果が出るとは限らない。苦労も多いが「入所者の笑顔を見るとすべてが報われる気がして、忘れちゃうんですよね」
表彰は「私1人ではなく、39人のスタッフをはじめ、光の園の皆さんの代表として受けるのだと思っています」

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