桐生タイムス | 建築科訓練生技能競技大会 地元の若手職人が上位独占

きょうの夕刊

建築科訓練生技能競技大会 地元の若手職人が上位独占

2009-11-25

 県認定職業訓練校・桐生高等技能専門校(桐生市相生町五丁目、牧野敏雄校長)で学ぶ若手職人3人が、今年度の第41回建築科訓練生技能競技大会(県職業能力開発協会主催)で1位から3位までを総なめにした。訓練校は県内23校、うち木造建築科は9校にあるが、1校による上位独占は歴史ある同大会でも初の快挙という。牧野校長は「今年で開校40年の当校にとって、節目を飾る栄誉。ものづくりの世界を目指す若い人たちの励みになる」と声を弾ませる。
 今年度の大会は19日に県技能検定場(伊勢崎市)で開かれ、9校の27人が出場。角材を複雑に組み合わせる「六角隅小屋組」を時間内に製作し、接合部の精度や仕上がりの美しさなどを競った。
 その結果、石田貞建設(桐生市境野町)に勤める倉田季弘さん(19)=みどり市笠懸町鹿=が1位、須田建築(太田市藪塚町)の須田修弘さん(22)が2位、松島建築(桐生市黒保根町)の松島系さん(26)が3位に輝いた。
 3人とも建築業の現場で働きつつ、専門校の木造建築科2年生として毎週火曜に技を磨いている。須田さんは2級、松島さんは1級の建築技能士資格を取得済みで、倉田さんも2級を目指して勉強中だ。
 倉田さんは「1位になれると思わず、驚いた。これから2級を取るのにプレッシャーになります」と笑う。須田さんは「一緒に専門校に通い始めた倉田君が上手なので刺激になる」。松島さんは23歳以下という規定以上の年齢で出場したため1位にはなれないものの、「悔しい。出場者の中にもっとうまい人がいたので刺激になった」と、さらに技を高める決意だ。
 牧野校長は「本人たちの努力に加え、指導担当の坂井祥二さん(坂井建設)のおかげもあり、素晴らしい結果を残せた」と今回の結果を喜ぶ。また「不況の中、各事業所に理解をいただき、若い人材を訓練校に送ってもらっている。立派な職人に育てることが地域社会への恩返し。今後も、ものづくりに従事する若い人を支えていければ」と話す。