桐生タイムス | 水道庁舎を“教育庁舎”に みどり市が来年4月から

きょうの夕刊

水道庁舎を“教育庁舎”に みどり市が来年4月から

2009-11-19

 みどり市は同市大間々町大間々の水道庁舎を来年4月から「教育庁舎」として活用する方針を固めた。不祥事が相次いだ水道局の単独庁舎だった水道庁舎に教育関係部局を集め、水道局は都市建設部など工務関係部局のある大間々庁舎に移す。30日に始まる12月市議会に移転経費を含む補正予算案を提案する考えだ。
 18日の市議会総務文教常任委員会(小内信一委員長)で明らかにしたもの。市側は同日、▽水道局を大間々庁舎2階に移転▽教育部を水道庁舎に移転▽来年4月1日の実施予定▽必要経費を含む補正予算案を12月議会に提出予定—との方針を示す文書を全議員に配布した。
 水道局では公共工事入札不正に絡む汚職で2人の元水道局課長が2007年11月、今年4月に相次ぎ逮捕。同じく今年4月には一部水源で約30年も国の許可量を超える不正取水を続けていた問題が発覚するなど、不祥事が続出している。
 同常任委で市担当課長は「(水道局の)不祥事が相次ぎ、執務環境の改善が必要」と移転理由を説明。単独庁舎の水道局職員を「全体の奉仕者として育てられていない面があった」とし、「他部局と同庁舎で業務をすることで、一部門のために働くのではないことを徹底したい」とした。
 水道庁舎には、大間々庁舎2階にある教育委員会1部3課を移転するほか、教育研究所など他施設にある関係機関も集中させる方針。さらに将来的には公民館的な役割をもたせるなど、「教育庁舎」としての機能充実を図っていく。
 同市議会水道事業の不祥事に関する調査特別委員会(荻野忠委員長)が16日付でまとめた調査報告書では「水道庁舎は他の庁舎に比べ市民や職員との交流も少なく孤立的な環境」「不祥事の背景の一つには閉鎖的組織によるところも多い」と指摘。「4庁舎のあり方を含め、工務関係をまとめるなど組織機構や人事配置を検討する必要がある」と提言している。
【メモ】▽みどり市水道庁舎=水道局の前身である旧渡良瀬水道企業団(旧大間々・笠懸両町などで構成する一部事務組合)の庁舎として1992年に完成。合併後は市役所4庁舎の一つとして水道局の総務・工務両課が業務を行っている。住所は大間々町大間々(諸町)235の6で、大間々庁舎の約2キロ南。県道前橋大間々桐生線と県道大間々世良田線の交差点北西200メートルにある。