桐生タイムス | 来年度予算大幅減で50号前笠道路も凍結候補か

きょうの夕刊

来年度予算大幅減で50号前笠道路も凍結候補か

2009-11-12

 政府が来年度予算概算要求の無駄を洗い出す事業仕分けを進める中、国土交通省関東地方整備局は11日、来年度予算の概算要求について県に関係する直轄事業の現時点での概要を県に示した。桐生広域圏内の道路では国道50号バイパス前橋笠懸道路が、今年度当初予算額5億円に対し、来年度の事業進ちょく見込みを「0〜1億円程度」とした。地元自治体では“事実上の凍結候補”にされたとの見方が強く、関係者からは戸惑いの声が上がっている。
 同道路は、みどり市笠懸町鹿交差点付近から前橋市の上武道路交差点付近までの約12・5キロ区間を、標準幅員約27メートルに4車線化するもの。慢性的な渋滞解消が狙いで、県内路線は同区間以外すべて4車線化されている。
 国交省高崎河川国道事務所は同区間のうち、鹿交差点付近から笠懸町商工会館付近までの約500メートル区間を先行整備するため、昨年7月の地元説明会で詳細設計を公表。測量などを経て現在一部で用地交渉を進めている。
 地元みどり市の石原条市長は「(来年度の事業進ちょく見込みが)ゼロではないにしても、事実上の凍結候補にされたとも受けとれる。ただ決定ではないはずなので、すんなり受け入れるのではなく、引き続き早期完成に向けて働きかけたい」と語った。
 また国道50号バイパス建設促進期成同盟会会長の亀山豊文桐生市長も「正式な話は聞いていないが、早期全線開通を目指していただけに残念。ただ、どうしても必要な道路なので今後も実現に向けて努力を続けていく」とコメントした。
 みどり市笠懸町鹿に住む地権者の男性(75)は「せっかくここまで来て、凍結されたら本当に困る。50号の慢性的な渋滞解消は、地元にとっても数十年来の悲願。現場を見ずに机上で判断されるのなら納得できない」と戸惑いの声を漏らす。
 群馬2区選出の石関貴史・民主党衆院議員は「あくまで決定ではない。厳しい状況にあるという知らせは届いているが、地元に必要な事業だということは国交省の政務三役にも伝えた。地元の要望も踏まえ個人としても最大限努力していく」としている。
 国交省は道路関係の来年度予算要求について「開通時期が近いもの、事業年数が短いもの」を優先し、事業個所数を国全体で2割ほど削減する方針を掲げている。