桐生タイムス | ミツバ製モーター 東海大優勝の原動力に

きょうの夕刊

ミツバ製モーター 東海大優勝の原動力に

2009-10-30

 オーストラリアの大陸縦断約3000キロを走破する世界最大級のソーラーカーレース「第10回グローバル・グリーン・チャレンジ」で、東海大学チームが4連覇中のオランダチームを抑え、大差で優勝した。1996年以来となる日本勢の優勝を支えたのは国内企業の優れた技術。ミツバが高性能のダイレクトドライブ(DD)モーターを供給し、勝利に貢献した。
 レースは太陽光のみを動力源としたソーラーカーで競う。世界から集まった31台が25日に北部ダーウィンを出発。東海大チームはOBでラリードライバーの篠塚建次郎さんもハンドルを握り、28日、トップで南部アデレードにゴールした。
 車両「Tokai Challenger」はシャープが太陽電池、パナソニックがリチウムイオン電池を提供するなど国内技術の粋を集めた1台。モーターはミツバの「SCR+プロジェクト」が開発し提供した。
 SCRはソーラーカーレースの略。プロジェクトは世界一のモーター開発とレース車両への供給を通じた会社の知名度向上を目指し、2002年に発足した。チームを指導した木村英樹教授とはその当時からの付き合いで、7月下旬に「オールジャパン」での車両開発を明かされ、モーターでの協力を打診された。
 ミツバのDDモーターは国内で高いシェアを誇り、鈴鹿サーキットで行われるソーラーカーレース「ドリームカップ鈴鹿」での搭載率は約7割に達する。プロジェクトでは電力を動力に変換する効率を97%まで高めた特製DDモーターを開発。新型コントローラーとともに供給した。
 今回の結果に「モーターのトラブルが心配でしたが、無事ゴールしてほっとしています」とリーダーの木村正勝さん。開発担当の内山英和さんは「オールジャパンだから勝てたが、これまでつくった中で最高のモーターで勝因の一つになれた」と語っている。