ぞうき林
だんごの味
2010-2-12
「二月十一日の建国記念日にあやかって、市内のお菓子屋さんから『建国だんご』がいっせいに売り出された。(略)ことしから新しくきまった国民祝日を記念して…」。1967年(昭和42年)2月4日付の本紙の記事。きのうの本紙でも、少しばかり紹介した▼正式には「建国記念日」でなく、「建国記念の日」。「東京大学」と「東京の大学」が違うように、「の」の有・無で意味は大きく異なる。が、ご容赦願いたい。朝日新聞も当日(昭和42年2月11日)夕刊の写真特集では「建国記念日の11日、全国で多彩な催しがくりひろげられた。新しい記念日に対する考え方もとりどりだが…」とあった(確認した限り、別の記事は「建国記念の日」と表記してあった)▼ちなみに、朝日新聞のその特集には4枚の写真が掲載されている。2枚は、橿原神宮境内(神武天皇ゆかりの地。奈良県)での「大和時代の姿で参拝する人たち」と「明治時代の軍服を着た100歳の男性」。もう2枚は、東京で「建国記念日の反対ビラを通行人に渡す成田社会党書記長」と大阪で「建国記念日反対のプラカードをぶらさげて“出勤デモ”する電電公社の職員」。前者は賛同を、後者は反対を象徴する動きとして選んだのだろう▼初めての「建国記念の日」から40年以上がたった今、賛否を鮮明にする人たちの姿は少なくなった。テレビや新聞も大きな扱いでは報じない。たまにはチョコでなく、だんごを食べてみようかと思う。温故知新。(な)

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