ぞうき林
続く熱狂
2010-1-20
昨年のクリスマス前、関連玩具が売り場で軒並み売り切れ、あるいは品薄になった子ども向け特撮番組の「仮面ライダーW(ダブル)」。年明けになれば少しは状況が落ち着くのかと思いきや、いまだに熱狂は続いているようだ▼家族で先日ショッピングセンターに赴いた際、気になって様子をのぞいてみたら、コーナーには全商品が在庫切れを起こしていることを告げる紙が張り出されていた。「譲ってほしい」との問い合わせがよほど多いのか、ショーケースに本来飾られているべきサンプルもすべて撤去され、中は空っぽだった▼主人公が変身の際に使うスティック状のメモリーが入った「ガチャポン」や食玩まで売り切れ続出で軒並み店頭から姿を消した状態。この人気の沸騰ぶりというか狂乱ぶりだけをみると、2008年秋以降の未曽有の不況はもう終わったのかと錯覚してしまいそうだ▼昨年暮れにこの話題を取り上げた際、量販店の関係者は「お客さんは問い合わせて商品がなければ手に入れるまで探し続ける。昔なら『あれがなければこれを』という動きがありましたが、最近は消費の傾向が変わった」と話していた▼故に特定の商品だけが品薄になり、人気に目をつけ、オークションなどインターネットを通じた転売狙いの大人が“争奪戦”に参入してますます入手が難しくなり、それがさらに購入意欲をあおる。IT(情報技術)化が進んだ今の世の中を象徴する出来事にもみえる。(悠)

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