ぞうき林
寒いから
2010-1-9
新聞を出し終えて、そば屋に向かって歩く路地裏で、ほんのりと甘い土のにおいを感じた。ああ、もう梅が咲きだしたのかと思っていたら、翌日の新聞には南公園で紅白梅が咲いているという記事。いつもの年なら、紅梅はわかるけれど、白梅にはまだ早い。暖冬ではあるのだなとあらためて思う▼でも、暖かいか寒いかといわれれば、やはり冬なので、寒い。午前中にパソコンに向かっていると、足元からじんじん冷えてくる。ただ、「空気が冷たい」という感覚は、何日か前の夜に一度あったくらい。車のフロントガラスについた夜露は、わりと早い時間から凍っているのを見る。バケツの水に氷が張ったというのはまだ見ていないけれど、氷というのはやはり冷たい。「寒い」という感覚の先に「冷たい」があるのではなく、「寒い」に湿気が加わると「冷たい」になる▼だから、雪も冷たい。今年に入ってから毎日のように午前中、はるか遠くの山が見える。先の方まで雲がないから見渡せるのだけれど、風があるからなのか、空気が穏やかだからなのか。煙をたなびかせる浅間山はもちろん、手前の山並みの上に見える長野の方の高い山々も、真っ白だ。きっと冷たいんだろうな▼さらに遠く、日本海側では大雪とか荒れ模様とか聞く。強い風や吹き荒れる雪、どんなにか寒く、冷たいことだろう▼これからもっと、寒く、冷たくなる。だからこそ、火には用心を。痛ましい災害をうまないためにも。(篤)

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