ぞうき林
若武者
2009-12-17
いま話題のコルテオ(原宿・新ビッグトップで上演中)を見てきた。「コルテオ唯一の日本人」として活躍している桐生市出身の奥澤秀人さんの凱旋公演ぶりをとどめておきたかったからである▼「驚異の肉体」「超人的な鉄棒ワザ」「たった一人の日本人アーティスト」などと、たびたびテレビで取り上げられもしたから、「ああ、あの人」と思い浮かべる方もいるに違いない▼相生小5年で競技体操を始め、相生中では跳馬で全国優勝、桐工高時代にはインターハイ、国体に出場。“期待の星”として日体大に進み、1年先輩の水鳥寿思さんらと五輪を目指した▼しかし、成績は国体関東ブロック個人総合5位が最高とかんばしくなく、卒業後もアルバイトをしながら社会人チームに所属したが、思うような結果を残せず。警察官や消防士の試験にも失敗し、将来に不安を抱いていたとき、シルク・ドゥ・ソレイユ初の日本オーディションがあり、見事合格。3年前、コルテオのワシントン公演でデビューを果たした▼その時の記事で「日本にシルクの常設劇場ができた暁には凱旋公演も夢ではない」と書いたが、違う形でそれが実現するとは▼ステージでは究極の鉄棒曲芸や、日本公演オリジナルキャラクターとして活躍。その雄姿を誇らしげに感じながら何度も手をたたいた。そして再会。“成功”を鼻にかけるでもなく、好青年のまま。息子ほどの年齢の若武者に元気をもらった日だった。(ま)

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