桐生タイムス | 厳しい冷え込み

ぞうき林

厳しい冷え込み

2009-12-5

 暖かかったり、寒かったりと12月に入っても気温はまだら模様。厳しい冷え込みはまだ体感していない▼冷え込みきっているのは雇用情勢。いまだ内定がもらえず、現在も必死で就職先を探している大学4年生も多いという。一方で、3年の就職活動もすでに始まり、子ども情報によれば、今、行われている面接会などは3年生向けだという。学生時代、就職活動というものをまったく経験していないので、雰囲気がわからない▼「大学は出たけれど」という小津安二郎監督の映画(1929年作品)がある。昭和初期の不況を背景に就職難に悩む青年を主人公にした映画だったと記憶している。諸条件は異なるかもしれないが、映画のタイトルはまさに現在と重なる▼平成の時代に入ったころの桐生タイムスを読み返すと「超売り手市場」「地元企業の求人難深刻」「高賃金の市外へ流出」など求職側からみれば景気のいい見出しが連日のように並んでいた。いわゆるバブル景気のころである▼経験したものにとってはいい時代だったなあとも言えるが、過去を振り返っても仕方ない。今後、どうするかだが、景気回復に責任を果たすべき政府もなんだか頼りない。4日には2009年度第2次補正予算案に盛り込む追加経済対策について同日中の閣議決定を見送った。スピード感がない▼事業仕分けだけで、いい気になっているような気もする。無事に年を越したい国民の願いをどう受け止めているのだろうか。(ほ)